「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。学歴は、人に付けるブランドです。学歴コンプレックスの人は、「自分はブランド価値が低い」→「人としてのランクが低い」と思い込まされています。
こんな自己評価のままで、一生を終えるのはバカバカしいです。
タップ、クリックできる【目次】
学歴コンプレックスの作られ方
治し方を見つけるためには、まずは作られ方の理解からです。機械が故障した時、その構造を理解していなければ、修理のしようもありません。
洗脳と同じ手口
洗脳と言うと、かなり物騒なイメージがあると思います。カルト宗教、ねずみ講、自己啓発セミナー、DV家庭などが、連想されるでしょう。
そこには、共通する手口があります。誘惑や脅迫を用いて理性を弱め、その隙間に荒唐無稽なロジックを入れ込むのです。
僕もかつて、東京キリストの教会から、洗脳プログラムを受けた経験があります。友好関係を作って心を開いたタイミングで、「醜い罪人だ!」と罵倒を浴びせられました。この体験には多くの学びがあるので、他の記事でお伝えします。
学歴コンプレックスの形成は、宗教やねずみ講のそれとは、あまりにかけ離れて見えます。しかしそこには、真偽を考えずに刷り込まれるという共通性があります。
学歴への信仰は、物心ついた時には、生活環境に根付いています。高学歴への称賛、低学歴への侮蔑が、多くの人の言動に反映されています。あまりに当たり前すぎて、疑ってみる機会がないまま刷り込まれていきます。
カルト宗教の教義に触れたところで、通常の状態では殆ど誰も引っ掛かりません。有り得ない荒唐無稽なものは、理性を失わせるために感情に揺さぶりをかけます。とても解りやすい洗脳手法です。
しかし学歴信仰の場合には、通常の精神状態を保ったまま、自然な形で入り込んできます。解り難いですが、本質は同じです。
自分も学歴で人を測る一員にさせられている
学歴信仰を刷り込まれた人は、自分もその一員に加わります。高学歴の人を称賛して、低学歴の人を侮蔑するようになります。
東大卒は見上げ、高卒や高校中退は見下します。大学のランクを細かく学習すると、それに応じて人間を細かく査定するようになります。明治大学や中央大学は結構すごいけど、東大、慶応に比べると見劣りするよね。といった認識は、社会で広く共有されています。
学歴で人をランク分けする見方が、しっかりと根付いてしまうのです。
東海大学時代に思い知ったこと
僕は、東海大学の政治経済学部を卒業しています。ランクとしては、いわゆる日東駒専と言われるラインの中堅です。
基本的に怠け者だった僕は、あまり勉強はしたくありません。しかし大学くらいは出た方が良いという漠然とした思いから、いかに楽に受験をするかを考えました。すると現代国語と英語の二教科だけで受験できる大学がいくつかあって、東海大学はその中での最高峰ランクでした。ですから僕としては、東海大学に入学できたのは最高の結果だったのです。
しかし入学してみると、周囲は負け犬根性に満たされていました。上のブランドの大学を見て、劣等感を持っている人たちばかりです。終いには先生まで、「お前たちは大学受験で悔しい思いをしたのだから、就職活動では頑張れ!」などと言い出す始末です。
中堅ですから、社会から馬鹿扱いはされません。しかし優秀とも扱われない、何とも中途半端なポジションです。
学歴コンプレックスの治し方
大学、大卒の価値を正しく理解する
大学とは何か、大卒にはどのような価値があるのかを理解するのが、克服の入り口となります。
こちらの記事にまとめていますので、ご欄ください。
→ 学歴社会は、なぜ生まれるのか? 学歴コンプレックスの方に向けて。
能力や適性の多様性を知る
よく言われることではありますが、学歴はあくまでも「勉強ができる」という1点のみでの評価です。
人には様々な能力、適性があるのに、その1点のみで人がランク分けされる不条理さは、多くの人たちが指摘する所です。
ロジャー クロフォード氏の著書「こんな「きっかけ」を待っていた!」(三笠書房)に拠ると、人の能力は7つに分類されています。
1.人間関係における察知力 他人の感情や思いを察する
2.内省能力 自分の感情や能力を知る
3.空間的察知力 物の形や位置関係、動きを察する能力
4.身体的能力 運動能力、自分の体を近くする能力
5.サウンド、音楽的能力 音やリズムを知覚する能力、音楽を生み出す能力
6.言葉の能力 言葉を理解する能力、言葉で伝える能力
7.数学的、論理的能力 物事を論理的に思考する能力
学歴で関係ありそうなのは、主に6と7になるでしょう。しかも7については、決まった回答がある世界に限定しての話です。
それぞれに向いている職業、役割が違います。人の能力や適性には、多様性があります。その中の一部だけを発揮して得られるもので、人がランク分けされるのには、違和感しかありません。
この7つの能力は、一つの見方です。これが絶対の基準というわけではなく、他にも30種類もの能力に分類している人もいます。
1つで良いので、何かに秀でる
よく「他人と自分とを比べない」と言う人がいますが、まず無理です。それが出来たら、誰も劣等感で苦しみません。特に若いうちは、他人と競って張り合うのが当たり前です。生き物としての習性であって、否定したところで意味がありません。
ご紹介した7つの能力でも、他の分類でも、その全てで落第点ではないでしょう。自分がどのような人間かを考え、比較的、高い能力を活かした分野で自分を鍛え上げてください。
世界で一番になるのは何でも困難ですが、100人に1人になるくらいなら大したハードルではありません。それくらいのランクになると、他人からも評価されますし、自尊心を満たすのにも十分です。
何も鍛え上げていないと、高学歴の人に全てにおいて劣っている気持ちになります。しかし何かに秀でて、ちょっと頑張ったくらいでは追いつけないレベルにあるなら、それが自尊心を支えてくれます。
学歴に無関心な人たちに囲まれる
直接、洗脳を解くには良い方法です。とは言っても、自分の交友関係では何人も思い当たらないという方も多いと思います。
個人的なお勧めは、起業家が集まるようなパーティーです。自分の力で勝負をしている人たちですから、学歴がどうという世界には住んでいません。高校中退で活躍しているような人も、普通にいます。高学歴と低学歴の人とが、対等にコミュニケーションを取っています。
僕も何度か参加しましたが、他人の学歴に興味がある人と出会った経験がありません。こうした環境でコミュニケーションを取って過ごしていると、学歴で人を査定する行為そのものが馬鹿らしく思えてきます。
人は、確信の強い方に寄せられます。本当に心底、「学歴なんてどうでも良い」と思っている人の側にいると、必ず影響を受けます。
起業家じゃなくても参加できる会は多いですから、興味が少しでもあれば、ぜひ思い切って飛び込んでみてください。「私は今日、意識の高い人から学びたいと思って、参加しました!」と堂々とtakeしかしません宣言をしても、大抵はおせっかいなgive好きの人がいるので成立します。
まとめ
学歴コンプレックスで、一生を縛られるのはバカバカしいです。
社会から受けた洗脳から解放されて、自分らしく伸び伸びと生きましょう!
Youtube、記事動画
この記事の内容を、動画でもお伝えしています。ただ記事はリライトされる事があるので、若干、内容が異なる場合もございます。
Youtube、雑談講座
この記事の内容を元に、雑談を交えたフリートークです。台本なしのワンテイクです。
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