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他人のせい、社会のせいにした瞬間に、人生は終わってしまう。

投稿日:2019年11月21日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今からお伝えする内容は、人によっては耐えられません。自尊心を傷つけられ、崩壊してしまう危険性があります。ですからタイトルから嫌な予感がした人は、読まずにスルーしてください。

 他人のせい、社会のせいにすると、努力を否定しなければ辻褄が合わなくなります。このモードに入った瞬間、人生は終わります。今回の記事は、覚悟を決めて前に進むためにあります。

 

環境が悪いから、努力をしても無駄

貧困の連鎖とセルフイメージ

 貧困家庭の子は、また貧困に陥る。貧困は連鎖する。と、言われています。確かに傾向としては、あるに違いありません。

 学習塾、家庭教師、予備校、習い事といった辺りで、差をつけられる部分もあるでしょう。しかしもっとも重大な要素は、子のセルフイメージです。親が東大卒の医者である子は、自分も東大を卒業して医者になれると、自然に思います。そのセルフイメージに沿った発想と行動を積み重ねます。一方、貧困家庭の子はどうでしょうか。成功者になりたい、お金持ちになりたい、という願望は抱いても、自然にそうは思えません。

 これは、親の側でも同じです。我が子の成長と未来へのイメージを、自分の人生からかけ離れたところでは、持ち難いものです。

 そういった親子で共有された認識が、発想と行動の根底にあります。貧困家庭の子は、無意識に貧困になる選択を積み重ねていきます。

我が子の将来に絶望した貧困層の母親

 ある貧困層にあるシングルマザーが、こんな発言をしていました。

「貧困家庭に産まれたうちの子も、将来の貧困が確定している。絶望だ……」

 勿論、この発言は間違っています。教育を受ける機会が保証され、職業選択の自由があるこの社会において、家庭によって貧困が確定するなど有り得ません。現に、貧しい家に生まれた成功者など、さして珍しい存在でもありません。

 学習塾や習い事などの機会では、裕福な家庭の子に対して、どうしても遅れは取るでしょう。しかしこれは、あくまでもハンデに過ぎません。ハンデをもって、結果は確定されません。

 僕は止せば良いのでしょうが、思わず、口を挟んでしまいました。その人のお子さんに、貧困が確定しているなどという空気の中、成長して欲しくなかったからです。

 ハンデがある分は、工夫と努力で埋めるしかありません。むしろその創意工夫と努力の積み重ねが、将来で自力の差になる優位性すらあります。誰もが、配られたカードで勝負しなければなりません。カードが悪いと嘆く行為に、何の意味もありません。

 出来ないこと、難しいことに焦点を当ててしまえば、絶望的な気分になるのは当然です。出来ることに焦点を当ててその先を見なければ、可能性も見つかりません。子供には、そのように親から伝えるべきです。

 残念ながら、僕の言葉は、その時は届きませんでした。しかし記憶には残るので、以降の体験、思いなどと化学反応を起こしてくれればと思っています。

あのブドウ(努力)は酸っぱいに違いない、をこじらせる

 人には、自尊心があります。多かれ少なかれ、人の思考と行動は「自尊心を満たす」ことを目的にします。ただその方向性には、人生を大きく変えてしまう程の違いがあります。

・自分自身を向上させる
・他人を見下す
・他人、社会のせいにする

 などです。この中で唯一健全なのは、「自分自身を向上させる」です。能力、収入、ステータス、評判、人格など、そこにも方向性があり、中には人としてどうなの? というものも含まれてはいますが、自分自身を向上させようとする分だけは健全と評価できます。

 一方、「他人を見下す」は、他人を下げて相対的に自己評価を押し上げる行為です。「社会、他人のせいにする」は、言わば自分への無罪判決です。今の不甲斐ない自分は、他人や社会のせいであって、自分には責任がない。と、自分の過去と現在を免責します。

 しかしここで、問題が生じます。考え方次第、頑張り次第で、明るい未来が拓けてはいけないのです。もしもその可能性を認めてしまえば、せっかく行った自身への免責が無意味になります。つまり、何とか保たれていた自尊心が崩壊するのです。

 イソップ童話の、「あのブドウは酸っぱいに違いない」をこじらせた姿です。

 

 

 

 

運よく、自分に合わせて社会は変わってくれない

自己責任論への過剰なバッシング

 自己責任、という言葉が流行語のようになったのを、覚えていますか? 自己責任をしっかりと持って、他人のせいにしない、他人に依存しない。という方向性の考え方ですが、近年では弱者に冷たいものとして批判される傾向が強くなっています。

 こうした思想、考え方、風潮というものには、大きな流れがあります。現状のアンチテーゼとして広まったものは、それ単独では極端で過激です。しかしカウンターを当てるには、それくらいで丁度良い。広まって勢力が増してくると、今度はそれ自身の強さが毒になり始める。そこでまた、揺り戻しが起こる。という繰り返しです。

 自己責任論は、行き過ぎた甘えや依存へのカウンターで広まりました。それが行き過ぎて、さらに自己責任論を批判する流れが起きて、また少し行き過ぎているような状況です。

 真っ当な努力を説いてさえ、自己責任論が云々というバッシングを受けます。

他人、社会のせいにしたら人生は終わる

 人生をミクロで考えた時に、誰がどう悪いかは関係ありません。現在の日本社会が、これ以上はないという程に素晴らしいとは言えません。改善の余地がある以上は、常にどこかしら悪いに決まっています。

 ただ社会を変えようと思ったら、大ごとです。一人の力ではどうにもならず、大勢の力によって長い時間をかけなければなりません。自分自身の人生のためには、社会を変えようとするよりも、自分を社会で通用するように向上させる方が、遥かに効率的です。

 ですからデモなどの社会活動は、自分自身の人生の投資としては、期待値が低いと言わざるを得ません。勿論、社会をより良くしたい、今の子供たちのために世の中を変えるんだ、という目的であるなら、社会活動という選択の方が正しいです。社会活動には、当然、素晴らしい意義があります。

 他人、社会は、きっと悪いのでしょう。正社員として雇用して、しっかりと給料もボーナスも支払われて、休暇もたっぷりとある。こんな枠が大勢に用意されていたなら、素晴らしい社会なのは間違いありません。

 ただそこで他人、社会のせいにして、全ての責任を押し付けてしまったなら、その時点で人生は終わります。努力しても意味がないという世界観で、ただ受け身で世界が変わるのを待つだけになります。運よく社会が変わって、自分を引き上げてくれる可能性など、0に等しいです。

 変わろうとすれば、大手術になります。自尊心を損なう覚悟をもって、全てを自分の責任と捉えた先に、創意工夫と努力への意欲が湧き上がります。なぜなら、他の選択肢が消えるからです。自分が望む人生は、その意識改革からスタートします。

 こうした意識改革は、痛みを伴います。しかし改革の先には、代償以上の利益があります。自尊心をめぐる自分自身の戦い、他人や社会への怒りや恨みから解放されて、心はむしろ軽くなります。幸福という観点からも、良いこと尽くめです。

 

 

 

まとめ

 自尊心を満たす方向性は、「自分自身を向上させる」以外に持つべきではありません。社会が悪いのは、そこにある環境です。今、置かれている環境で、どうすれば良いのかを考えて行動しましょう。自分の人生のために社会を変えようとするのは、期待値が低過ぎます。

 他人、社会のせいではなく、全ての責任を自分に置いた時に、前に進む覚悟が決まります。

 

 

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