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人間関係 成長

自慢しないと死ぬ病気なの? 自慢せずにはいられない人の心理。

投稿日:2019年6月19日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。自慢をしたくなるのは、人の避けられない性です。しかし自慢ばかりでは、間違いなく疎まれます。そこで自慢ではないものに見せかける、偽装自慢も横行していますが、ほとんど通用しません。

 自慢せずにはいられない人の心理を理解して、コントロール下に置きましょう。

 

人はなぜ、自慢をするのか?

凄い! と思われたい

 多くの人には、凄いと思われたい欲求があります。優越感に浸るのも、自尊心が満たされるのも良い気分です。また称賛そのものが、人の精神にとって大好物です。

 他人に優位に立てれば、生存の可能性が高まります。いえ高度に文明化された秩序のある社会であれば、優位だろうか劣位であろうが、生き死にの話にはなりません。しかし生き物として刻み込まれている本能が、そうジャッジするのです。

 優位に立った時、精神は高揚と安定を見せます。逆に劣位になれば、焦りと恐怖が襲ってきます。

 他人から凄い! と思われたいのは、人として普通にある習性です。これ自体を否定しても意味はありません。

自慢が嫌われるのも、当然

 優位も劣位も人と比べて、相対的なものです。ですから優位に立つ人がいれば、劣位に立たされる人もいます。

 自慢される側は、基本的に劣位に立たされるわけですから、良い気はしません。自慢が嫌われるのは当然です。

劣等感の裏返し……とは限らない

 よく「自慢をしたがる人は、劣等感の裏返しだ」と言う人がいます。勿論、劣等感の裏返しという解りやすいケースも多いですが、意外にもそうとは限りません。

 劣等感など関係なく、世の中には人の上に立っていないと気が済まない人達がいます。自慢の本質は、生存の可能性を引き上げようとする衝動です。ゆとりを持って優位に立っていないと、不安で耐えられないタイプです。劣等感が云々ではなく、ただ上にいないと気が済まないのです。

ホラ吹き

 自慢話は、その場で優位に立っている状況そのものが目的です。ですからその根拠が、事実である必要はありません。

 嘘であろうと、過剰に盛っていようと、その場で凄いと思われれば良いのです。

余計に嫌われる、偽装自慢の数々

 直接的な自慢は嫌われるということで、悪知恵の働く人は自慢を偽装しにかかります。

・愚痴 → 実は自慢
・本題ではない周辺情報に自慢
・凄い人の話 → そんな凄い人と知り合いの自分って、凄いでしょ?

 といった辺りは、皆さんにとっても、あるあるではないでしょうか。「本題ではない周辺情報に自慢」で、インスタの写り込みが話題になりました。「今、カフェでお茶にしてまーす!(高級ブランド品がチラリ)」みたいなものですね。

 こうした偽装は、必ず見透かされていると思ってください。自慢したい人のメンタリティは、言動の端々にそのサインを出しています。同類はその行為を、決して見逃してはくれません。なぜなら、同類だからです。

 勿論、偽装が通用する層もあります。ただそういう人たちの多くは、そもそも隠された要素を凄いと思ってくれないので、自慢部分も伝わっていないのですが……。

偉い人にモテた自慢を延々と聞かされた経験

 このテーマで思い出されるのは、酒の席で延々とモテ自慢を聞かされ続けた経験です。その女性は、大企業の偉い人にモテた、芸能界の凄い人にモテた、という話を延々と続けます。しかも全部、迷惑だからフッたという安定のオチです。

 酒の席でそういう話もしたいでしょうから、少しくらいなら微笑ましい気持ちで付き合います。しかし1時間以上も、何の笑いもなしに、聞き続けるのは苦痛でした。

 僕はその会の主催者でしたので、まったく喋っていない人に話を振って、全員が参加できるように気を配ります。その女性も最初は大人しく聞いているのですが、隙を見て話の主導権を奪い、また自分がモテた話に戻してしまいます。

 これを2度、繰り返された時点で、すっかり参ってしまいました。「まったくモテないとは思わないけれど、だからといって、そこまでの女性かな……?」という微妙な空気の中、独壇場は続きました。

 よほど自慢をしなければならない事情が、心の中にあったのでしょう。

 

 

 

 

自慢したい欲求を、どうすれば良いのか?

正しい自慢の作法

 嬉しくて、どうしても伝えずにはいられない! そんな出来事もあるでしょう。そういった時には変に偽装せず、正々堂々と短時間でスパッと自慢をしましょう。

「聞いて! 聞いて! 英検1級に合格したの!」

 気心の知れた仲で、こんな風に屈託なく自慢されたら、普通は嫌な気分にはなりません。ほとんどの人が、素直に祝福してくれるでしょう。

 喜びを表現するのと、人の上に立とうとするのとでは、意識が違います。自慢が嫌がられるのは、内容に対してというよりも、その意識に反応するからです。

自慢している暇があるなら頑張れば良い

 それでも自慢して優越したい誘惑を抑えきれないという人は、エネルギーを頑張る方に向けてください。

 本当に何かで凄くなってしまえば、自慢などしなくても、周囲から「凄い!」と言ってもらえる機会が自ずと増えます。

凄い人が謙虚な理由

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉があります。凄い人ほど、謙虚さを持っているという事です。

 凄い人は自分から自慢しなくても、周囲が称賛してくれます。謙遜するのに忙しくて、自慢するどころではありません。また凄い人は、向上心を持って頑張っているから、そのポジションにいます。常に向上心を持って上を見ていれば、やはり自慢する気にはなれません。

その場で優越しても損をするだけ

 最後に、これは覚えておいてください。自慢話で優越しても、ただそれだけです。

 自慢話で嫌われはしても、好かれはしません。その場で優越して良い気分を味わえた代償として、自分の立場を悪くします。

 損をするだけなので、欲求は抑えましょう。未練がましく偽装自慢をするのは、さらにご法度です。バレて、余計に疎まれます。そのエネルギーを、向上心に変えて頑張りましょう。

 

 

 

まとめ

 優越したくなるのは人の性ですが、人間社会は理性で成り立っています。生き物としての性を全て解放したなら、社会は成り立ちません。

 自慢話も、そういったものの一つとして捉えておくと良いでしょう。

 

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