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間違った人がボスになり、歪な小集団を作り出してしまう理由。

投稿日:2019年5月31日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。体罰やモラハラが横行するスポーツ部、職場のお局様が定める意味不明のローカルルール、理不尽なボスママの君臨、こうした歪な小集団が形成されるのには、理由があります。

 小集団はなぜ歪になるのか、足を踏み入れてしまった場合、どうすれば良いのか? をお伝えします。

 

間違ったボスは、どのように生み出されるのか?

小集団は専制君主制になりやすい

 会社、サークル、家族などの小集団では、民主主義は馴染みません。むしろ絶対的なリーダーによって、専制君主制が敷かれている方が通常です。単独のリーダーによって、もしくはその取り巻きの主要メンバーが中心になって、集団が運営されます。

 民主主義が機能するには、人数のボリュームが必要です。組織を引っ張れる優秀な人材は限られており、少人数の組織であれば、優秀な人だけで決めてしまった方が効率的です。ボリュームが増えると、優秀な人材が増えて多様になり、その調整として民主主義的なシステムが役立つようになります。

優秀な人がリーダーになるとは限らない

 知性、人間性が優れていても、その人にリーダーになる意志があるとは限りません。逆に人間性に難のある我の強い人が、リーダーに収まる場合が多くあります。自己主張の強さ、攻撃性の強さに周囲が迎合をするからです。

 このような人は概(おおむ)ね、強い正義感をアピールします。強さと正義をもって、リーダーの地位に立ちます。

 周囲の人たちは、誰かがリーダーをやってくれるなら都合が良いので、このタイプの人を簡単に容認します。

王様を脅かす者は敵

 王国が作り上げられると、そこに新しいルールが形成されます。王様は偉く、立てられなければなりません。その集団は王様に従うことで成立しますから、王様には逆らえません。

 また、王様よりも優秀であってはいけません。王様の権威の象徴になっているもの、例えば裕福さ、社会的権威、知性の高さ、などを脅かす者がいれば、その人物は王国の敵になります。

 王国から排除すべく、仲間外れ、嫌がらせ、いじめ、などが行われます。

居場所 > 正義

 王国の住人は、何らかの事情があって、そこの住人であり続けたいと考えています。住人にとって、そこは大切な居場所です。

 ですから理不尽な迫害を受けている人がいても、表立って庇おうとはしません。迫害に加担するか、見て見ぬフリをするか、王様や他の住人にバレない範囲で慰めるか、といったところです。

 もしも正義感で味方をしようものなら、自分も同じ憂き目に遭うのは目に見えています。「居場所 > 正義」なのです。

取り巻きは悪い人ではなく、弱い人

 しかし取り巻きは、必ずしも悪い人というわけではありません。むしろ正しさよりも居場所を優先せざるを得ない、弱い人たちです。

 ただ弱い人たちは、罪悪感を持つのにも耐えられません。迫害の標的に、何だかんだと理由をつけて、悪に仕立てるくらいは行います。悪を排除するのであれば、自分の心は傷みません。

 学校の運動部の後輩いじめも、職場のお局様が握る天下も、理不尽なボスママの君臨も、全てがこのようにして形成されたものです。

 

 

 

 

誤ったボスに遭遇してしまったら……

離れるか、クーデターを起こすかの二択

 迫害される側になってしまったら、選択肢は二つしかありません。離れるか、クーデターを起こすか、です。

 もしも王様に住民の不満が蓄積していたなら、クーデターを成功させる見込みがあります。王様を打倒しても、集団の利益は変わらずに得られる青写真を提示して根回しをし、一気に排斥してしまいます。

 しかしお勧めは、出来るなら、離れてしまう方です。保身で王様に付くような人たちに、さほど価値はありません。

 もちろん、個々の事情はあるでしょうが、基本的な考え方として捉えておいてください。

とんでもなく怖いボスがいた、テニスサークルの経験

 以前、僕が入っていたテニスサークルでは、一人の上級者が暴言を吐きまくって好き放題にしていました。

 周囲の中核メンバーは、それを認めています。おそらくコーチ役を引き受けてもらっていたので、多少の傍若無人は目をつむっていたのでしょう。

 それが嫌なメンバーは、辞めれば良いという態度です。このサークルは、理不尽や傍若無人を黙認して調和を保っていました。

 僕はその上級者に睨まれて、「離れる」を選択しました。まあ中核メンバーでもないので、クーデターを仕掛けられるポジションにはありません。彼が納得するように服従してまで、そこに居続ける意味もありません。テニスなら、他で出来ます。

 この時、他のメンバーの反応は3つです。一緒になって攻撃する人、陰で同情してくれる人、何の反応もしない人です。

 余談ですが僕はこの経験を活かして、人間関係が極めて薄い、テニスだけを純粋に楽しめる練習会を主催するようになりました。この試みは、かなり上手く行っていました。同じようなニーズが、きっと他の人にもあったのでしょう。

 

 

 

まとめ

 間違ったリーダーたちは、理不尽を正当な特権だと思っています。また理不尽を、理屈で正義に偽装しています。迎合する取り巻きは、解っていて追認しています。

 まともな人がいて良い世界ではありませんから、足を間違って踏み入れてしまったなら、一刻も早く遠ざかりましょう。

 

Youtube、記事動画

 この記事の内容を、動画でもお伝えしています。ただ記事はリライトされる事があるので、若干、内容が異なる場合もございます。

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