「軽やかに♪ 心click管理人」小池義孝です。今回は、落ち込みから回復する方法をお伝えします。
落ち込みを引きずらずに回復させるだけでなく、自分を成長させる切っ掛けにしてしまおうという、とても有意義な内容です。どうぞ、よろしくお願いします。
タップ、クリックできる【目次】
落ち込みの原因と意味
人はなぜ落ち込むのか?
失敗する、裏切られる、自尊心を傷つけられる、大切なものを失う、などで、人は苦痛を感じます。苦痛が強ければ強いほど、その人の心は追い込まれます。弱い苦痛では、少しだけ元気がなくなります。苦痛が強くなるに従って、イライラ、怒り、意気消沈、絶望といったように、より深く落とされていきます。
落ち込みは、意気消沈の辺りです。戦う元気もなくなり、心が折れている状態です。
落ち込み = 強制瞑想
瞑想には、心を整える効果があると知られています。心を落ち着かせて思考から遠ざかると、逆に心は自由に活発に動き始めます。心には自浄作用があり、傷を自分で治癒させるのです。
落ち込んでいる時、あまり物事を考えられませんよね? それが良いんです。落ち込み=強制瞑想モードで、思考は停止、心を活性化してメンテナンスモードに入ります。
ですから無理に立ち直ろうとせず、メンテナンスが一段落つくまで、大人しく待っているのが基本です。
落ち込みから回復するステップと方法
泣きたかったら泣く
落ち込みから回復してくると、意識のぼやけが取れていきます。そこで悲しくなって、泣きたくなる場合があります。この時は、もう泣いてしまってください。悲しみには、苦痛を癒す効果があります。というよりも、それが悲しみの主な目的です。
泣き続け、悲しみ続けているうちに、やがてそれが難しくなってきます。心の傷が癒されると、逆に悲しめなくなっていきます。
怒りたくなったら怒る
意識のぼやけが取れてきた時、怒りが出てくる場合もあります。悲しんだ後に、怒りだすのも一般的です。この時もやはり、怒ってしまってください。怒りには、苦痛を吹き飛ばして、強引に精神状態を持ち上げる効果があります。元気になるのが、怒りの主な目的です。
怒りにとって心の傷は燃料のようなもので、怒った分は消費されて減ります。ですから燃料がとぼしくなるに従って、怒りも弱くなります。
笑ってみる
落ち込んでいる状況、原因に対して、笑ってみてください。笑いには、拒絶の意味があります。心に対して、「私は、そんな事はどうでもいい」と宣言しているのと同じです。すると落ち込んでいる内容が心から遠ざかる感覚になって、受けるダメージが軽くなります。
よく映画やドラマで極限まで追い込まれた人が不気味に高笑いしているシーンがありますが、これは心が壊れてしまわないよう、必死に引き剥がして抵抗している姿を描いています。だからと言って、ああいう風に大声で高笑わなくても良いですよ。やっても構いませんが、ニヤッくらいで十分に効果があります。
誰かに話を聞いてもらう
話をするには、内容を客観的にまとめる必要があります。悲しみや怒りを表現すれば、心の傷も減っていきます。相手が共感や同意をしてくれると、心が元気づけられます。
そうやって元気づけられ、心の傷も治癒していき、問題も整理されていきます。誰かに話を聞いてもらうのは、強力な回復の方法です。
ただし、相手は選ばなければなりません。持論を展開して説教してくるような相手では、むしろ逆効果になります。話を黙って聞いてくれて、基本的には自分の意見を言ってこない、共感や同意をしてくれる人にしてください。今は愚痴を聞いてくれるプロもいますから、そういったサービスを利用するのも良いかもしれません。
冷静に見つめ直してみる
落ち込みから回復してきたら、思考もできるようになります。落ち込みの原因が何であれ、必ず物事には理由や背景があります。
例えば、友達に裏切られたとします。理由を探してみると、自分が相手に何かをしてしまったのかもしれません。あるいは最初から信用に値する人物ではなく、そのサインを見落としていたかもしれません。考えても正解にたどり着くとは限りませんが、それまで気にしなかった部分に焦点を当てれば、新しい様々な気づきと発見があります。
失敗でも挫折でも、落ち込んだ時は冷静に物事を見つめ直すチャンスです。
どうせなら何か見つけてみる
冷静に見つめ直したなら、どうせなら何かを見つけましょう。転んでもタダでは起きない! をルールにして徹底すると、落ち込んだ回数だけ成長があります。
例えば僕が妻からきつく当たられた時、最初はただ落ち込んで茫然としていました。しばらく放っておいて回復すると、思考力も戻ってきました。冷静に妻と過ごしてきた日々を振り返ると、僕の自分勝手さが浮かび上がってきました。僕は妻を愛して大切にしているつもりだったのですが、妻をそれほど見ていませんでした。こちらが勝手に妻のイメージを作り上げて、その妻にとって良いように動いていたと気付きました。それは現実の妻にとって、僕への不満を募らせるものだったのです。
それ以来、現実の妻をしっかりと見る、コミュニケーションを取る、という2点を大切にしています。人間関係は難しいですから、何でもかんでも上手くはいきませんが、関係性はかなり良く修復されてきました。
落ち込んだら絶対に成長する! と思えば、むしろ大歓迎……とまでは行きませんが、そう悪いものでもないですよね。
体を動かす
体を動かす、特に早歩きやジョギングなどは、気持ちを一気に前向きにする力があります。元気になる脳内ホルモンの分泌が促されるというのが、まず一つ。そしてもう一つに、人は動作と心とを切り離せません。前に力強く進むという動作をすれば、心も付いていかざるを得ません。試しに、軽くジョギングしながら、うじうじと落ち込もうとしてみてください。おそらく、不可能だと思います。
よく眠る
眠っている間も、心は動き続けます。そこで様々なメンテナンスを行ってくれます。落ち込んでいたはずなのに、眠って起きたらスッキリしていた! なんていう経験が、誰にでもあるはずです。
落ち込んだ時だけでなく、普段から十分なメンテナンス時間を心に与えてあげましょう。
まとめ
落ち込みは、悪いばかりではありません。心の傷を修復させ、成長、気付き、軌道修正のチャンスでもあります。
心を強く持って、緊張させて落ち込まないようにしていると、傷が癒えずに深刻な状態になります。ほどほどに力を抜いて、上手に落ち込むようにしてください。
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