「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。日本人は真面目な気質で、楽しむのが苦手です。増してや仕事を楽しむなど、想像すらできない人も大勢います。仕事は遊びではない! という常識があります。
しかしワクワクして楽しい精神状態は、人を創造性ゆたかに優秀にさせます。
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頑張る緊張状態よりも、楽しむリラックスの方がハイスペックになる!
楽しければ、緩んでいる
楽しいという感覚の時には、心は必ずゆるんでいます。緊張と楽しさとは、相反するものです。何でもそうなのですが、身体も心も緊張しながらパフォーマンスを発揮できるようには出来ていません。
よくスポーツの指導でも「リラックス」がキーワードになっています。楽しみは心をゆるませ、本来の能力を発揮させてくれるのです。
頑張りは、緊張を呼ぶ
頑張るというのは、力を入れる方向性の発想です。ですから真剣に頑張れば頑張るほど、逆にパフォーマンスは落ちるものです。
もちろん、やる気がないよりははるかにマシで有能です。しかし楽しんでノビノビと行動している人に比べれば、パフォーマンスは落ちてしまうのが現実です。
楽しければ発想力は無限大
仲間や友人とアイデアを出し合い、乗りに乗って、どんどんと良いアイデアが湧き出てきた経験があるかと思います。楽しさは人を高揚させて、思考と発想を外へ外へと力強く展開させていくのです。
一方、頑張って考えたものは視野が狭く、悲観的にもなりがちです。
精神エネルギーが発揮される最高峰
精神エネルギーの質と強さは、感情によって決まります。その感情の最高峰は「強いモチベーションと幸福感」です。少し下がると、「おだやかな幸福感」、その下に「退屈」、「イライラ」、「怒り」と続いていきます。
感情には、エネルギーが強弱のリズムを刻む陰陽があって、ここでは「強いモチベーションと幸福感」「怒り」が陽です。陽で、エネルギーは強くなります。
ですから人は怒りによっても、爆発的なエネルギーを生み出します。けれどもその目的は破壊です。見返してやる! といった負の感情をバネにする意欲で、結果として建設的になる場合はあります。しかし根本は破壊の衝動ですので、成功したどこかのタイミングでモチベーションを切り替える必要性があります。
一方、「強いモチベーションと幸福感」の目的は創造です。この感情は質の高さと強さを兼ね備えたところで、人を最も有能にさせるものなのです。
ですから「自分が楽しみながら」というのは、不真面目でも不謹慎な態度でもありません。あなたを優秀に機能させる上で、最も素晴らしい心構えなのです。
プロ野球、外国人助っ人の絶好調は凄い!
プロ野球の世界では、「調子に乗った外国人助っ人は手がつけられない」とよく言われていました。
調子が良くて成績が上がった時には、ひゃっほー! とますます調子を上げてきます。しかし日本人は真面目なので、調子に乗ること自体を避ける傾向があります。「調子が良い時こそ、浮かれずに基本に忠実に……」などと余計なことを考えて緊張させて、調子に乗り切れません。
近年は日本人もかなり緩んできて、以前ほどにはこの傾向は見られません。楽しい気分になったなら、とことん楽しんだ方が、より高いパフォーマンスを発揮する例です。
凌ぐのは、火事場の馬鹿力のみ
火事場の馬鹿力という言葉を、ご存知でしょう。ただここ10年くらいで、あまり聞かなくなった印象もあります。切迫した状態で、通常では考えられない能力を発揮することです。
非力な女性が、倒れた家具を持ち上げて、下敷きになっている家族を助け出したといったエピソードも、何度か聞いた覚えがあると思います。
個人的には、自転車に乗っていて事故に遭った時に、火事場の馬鹿力と思われる経験をしました。自転車同士の接触で、後輪に横から突っ込まれて、転倒してしまいました。その瞬間、体が自転車から放り出されると同時に、時間がゆっくりと流れ始めます。
右手の平をアスファルトに付いた刹那、このままでは一の腕(手首~肘の間、二の腕はめちゃくちゃポピュラーなのに、なぜ一の腕はほとんど使われないのでしょう?)が擦れて、もの凄く痛いケガをしてしまう、と察します。
そこで僕は、体を捻じって背中の肩付近にアスファルトを設置させて、その一点で地面を滑るように調整しました。モロにぶつかると危険なので、滑らせて衝撃を逃がす意図も明確でした。肩で滑っている間は体を固めて、接触面が増えないようにします。肩で摩擦と熱を感じながら、上手く滑り続けるように加減を微調整します。
結果、手の平を少しだけ擦り剥いただけで、ほぼ無傷で切り抜けられました。後輪に突っ込まれて1秒未満の間でしたが、これだけの思考と行動のプロセスが可能でした。
これも、火事場の馬鹿力の仲間に入れて良いでしょう。僕に突っ込んだお姉さんは、心配そうに申し訳なさそうに「……大丈夫ですか?」と尋ねてきます。しかし僕は、もの凄く上機嫌に「はい、大丈夫です!」とだけ告げて、自転車を起こし、走り去りました。
火事場の馬鹿力は、一瞬で興奮と多幸感をもたらす脳内ホルモンを分泌させます。ですから僕は事故の被害者であるにも関わらず、その瞬間、ウキウキして楽しくて仕方がないという精神状態でした。
この火事場の馬鹿力からも、楽しさが能力を上げる構造が伺い知れます。命のかかった緊急事態(僕の事例では、命まではかかっていませんが……)に選択されるのは、歯を食いしばる頑張りではなく、楽しさの方なのです。
ただ火事場の馬鹿力は、狙って発揮できるものではありません。あくまでも緊急事態用ですので、これは計算に入れられません。
まとめ
日本人は真面目な気質で、楽しむ人は、どの集団でも異質な存在になりがちです。未だに、「仕事が楽しい」と言うと怒る人までいます。楽しいのは真剣に打ち込んでいない証拠で、不真面目な姿勢だから、だそうです。
何事も楽しんでやれるようになれば、必ず能力が上がります。ゲーム感覚を上手く持ち込むのが、楽しみを見い出すコツです。
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