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軽やかに♪ 心クリック

心の不思議

投資で失敗する人を例に、人がいかに恐怖に支配されるかを解説する。

投稿日:2019年5月19日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。株にしてもFXにしても、動きは上がるか下がるかだけです。サイコロを振って適当にやっても、2回に1回は勝てる計算です。それなのに、8割や9割の人が負けていると言われる世界です。この不思議な現象は、逃れようのない恐怖心ゆえです。

 恐怖心が人をどれほど強烈に縛り、不合理にさせるのか、投資に失敗する人を例にお伝えします。

 

投資の失敗から学ぶ、人の性

ほとんどの人が負ける世界

 人が如何にマイナスに恐怖し、それに支配される存在であるかを、一般的な投資心理から見出せます。

 FXにしても株にしても、手数料分を除けば、二分の一で勝てる丁半博打です。ただサイコロを振って決めても、二回に一回は的中する理屈です。それをゴールデンクロスとかデッドクロスとか、ボリンジャーバンドだのストキャスだのと、分析ツールを使用してロジックで上がるか下がるかを予測します。ただの運任せでも10回に5回は当たる理屈なのですから、ロジックを使えば、それが6、7、8と確率が上がっていて当然です。

 多くの人が勝算あり! ロジックを勉強すれば絶対に勝てる(確率的に)! と考え、参入してはどこかで大損をし、大半の人が退場をしていきます。

 何故でしょうか? 純粋に運に見放されたごく少数の人を除いては、すべて恐怖心のせいです。

 人の最初の目的は、死なないことです。物質的に素晴らしく豊かな生活をしたい! たくさんのお金を儲けたい! というモチベーションは、実はあまり高くありません。一部の富裕層の生活に憧れはしても、だからと言って、真剣にそうなりたいとも思っていないものです。

 ですが死に向かう方向性には、敏感に反応します。心にとって、あらゆる損失は死に向かうものとして認識されます。つまり、「儲けたい < 損をしたくない」が基盤にあります。

恐怖によって引き起こされる、典型的なパターン

 損をするパターンは、決まっています。

 ある株を買ったら、上手く行ってプラス10万円になりました。このまま待てば、さらにプラスになると期待して様子を見ます。ところが思惑とは逆に、下がってプラス5万円になってしまいました。プラス10万円の時点を知っているので、5万円の得という認識よりも、5万円の損という認識の方が強くなります。これ以上、下がったらプラスマイナス0で儲けがなくなってしまう。悪くすればマイナスになる。今ならまだ5万円のプラスだから、利益が減る前に決済してしまおう。こうしてプラス5万円で利益を確定しました。その後、結局は再び上昇に転じて、待てばプラス30万円まで行ったのですが、まあとりあえずは得をしたので御の字と思っています。

 次の売買で、今度はマイナス10万円になってしまっています。今、負けを確定させてしまえば10万円の損失です。待っていたら、上がってくるかもしれない…… プラスマイナス0まで上がって欲しいと祈るような気持です。その願いが通じて、値段が次第に持ち直してきました。マイナス5万円まで来て、もっと上がれ! もっと上がれ! と気勢が強くなります。マイナス3万円、2万円、1万円まで来て、あと少しでプラスマイナス0です。マイナス10万円まで行ってしまったので、1万円の損で収まれば軽い怪我で済みます。けれども少しでも損をしたくないので、必死にプラスマイナス0で待ち構えています。ところが、そこから値段は暴落! マイナス5万円を過ぎ、またマイナス10万円に近づき、突き抜けてマイナス20万円、30万円と損が膨らんできました。マイナス30万円まで来たら、元値のプラスマイナス0は非現実的な目標に感じられます。これ以上の損はいくら何でも出来ないと、泣く泣くマイナス30万円で決済しました。

 説明が長くなりましたが、これは投資で負けるポピュラーな行動と心理です。こうして利益はあまり取れず、反面、損は莫大なものになります。利益を少なくするのも、損を大きくするのも、どちらも「損をしたくない」という恐怖心のせいです。勿論、後者の大損をしたケースでは、プラスマイナス0まで来て上手く逃げられる可能性もあります。むしろそちらの方が多いでしょう。けれども上手くいかなかった一回が、取り返しがつかない大損になります。

 恐怖心に支配されると、どこかでこのババを引いてしまいます。

やがて無意味になる損切りルール

 最初のうちはルール通りに損切りできていても、その後に値段が戻って、損切りをしなければプラスマイナス0になった。もう少し我慢すれば、プラスにもなった。という結果を、何度も何度も目にする内に、その決意が緩くなってきます。

 やがてどこかで、今回も損切りをせずに我慢したら、プラスマイナス0になるのではないかと、ルールを曲げてしまいます。それで本当に上手く行って、何度か成功体験をするかもしれません。でもこの人は、損切りをしてリスク管理をするというルールから、損切りをしない危険なルールに変わっています。やがてどこかでババを引いて、大損をするのは時間の問題です。

 損切りをした方が、長い目で見たら利益になる。そんな事は知っています。でも今回のこの一回だけなら、大丈夫ではないか? 次からは損切りをするから、今回はプラスマイナス0にして仕切り直させて欲しい…… などと、解ってはいても目先の損をしたくない。

 人はマイナスへの恐怖の前では、簡単に理性を失い、非合理的な決断を下してしまうものです。

 

 

 

 

負けないためには、どうすれば良いのか?

器以上の大金を扱わない

 ただ「人間は恐怖には勝てない」というだけだと、ちょっと無責任のような気もします。少しだけ、恐怖に負けない方法をお伝えします。

 ギャンブルでのお金のやり取りは、命のやり取りと感覚的には同じです。その人の金銭感覚に応じて、ここまでは冷静でいられる、ここから先は冷静さを失ってしまう、というラインが決まっています。

 冷静に損切りをした後に、ルールにない行動を取らずにいられる。この金額規模が、その人の器です。欲に追われて、器以上の大金を扱えば必ず破綻します。

自動売買ソフト、EAに任せる

 自動売買ソフトであれば、人間心理は関係ありません。プログラムが決められた通りに、淡々とトレードを繰り返すだけです。

 しかしここで、一つの疑問があります。儲かるEAなら、他人に渡したりせず、一人で黙々とやっていれば良いのではないか? はい、ごもっともです。

 これは個人的な推測なのですが、多くのEA開発者は、それが本当に安定して稼げるものか確信がありません。過去のデータで照らし合わせていくら優秀でも、実際に動かしてみたら全然ダメだったという話は当たり前の世界です。売りに出して多くの人に使ってもらえれば、数十万~数百万の稼ぎになります。その上でEAが本物であれば、自分もお客さんも儲けられます。仮に成績が奮わなくても、販売金額だけは手元に残ります。

 つまり本物だと解っていたら売りに出さないけれど、売りに出して皆で使っている内に、それが本物だと判明する。こういったケースで、本物が市場に出回るのではないかと思います。

 興味があれば、研究なさってみてください。

 

 

 

まとめ

 投資に失敗する例は、僕が考える限り、このテーマをもっとも解りやすく伝えてくれます。

 器以上の投資をしない対処法は、他の人生局面でも同様です。器以上の恐怖を自分に課すような勝負は、冷静さを失い、ほとんどが大敗します。その時の自分の器に合わせて、耐えられる範囲で勝負をしましょう。

 

Youtube、記事動画

 この記事の内容を、動画でもお伝えしています。ただ記事はリライトされる事があるので、若干、内容が異なる場合もございます。

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 この記事の内容を元に、雑談を交えたフリートークです。台本なしのワンテイクです。

 

 

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