悩み、落ち込み、気分が晴れるヒントや考え方、お伝えします!

軽やかに♪ 心クリック

厳選、オススメ記事 成功、成長! 落ち込み 心の不思議 厳選、オススメ記事 カテゴリー

強烈な罪悪感は、気が済むまで自分を責めるべき。苦しいのは当然。

投稿日:2020年9月22日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。常に冷静で、合理的であり続けられる人はいません。肉体も精神も、その時々の状況で左右されます。

 長い人生を、何の失敗もせずに全うするのは至難です。何回かは、大きな過ちを犯してしまうものです。裏切り、暴力、暴言、責任放棄などで、誰もが強烈な罪悪感に苛まれた経験を持っています。

 人は耐え難い罪悪感と、どう向き合うべきなのでしょうか?

 

 

罪悪感の正体

人は決して、悪を受け入れない

 多くの人が何となくイメージしている以上に、人間は悪を忌み嫌います。自分の中にある悪など、承認できるはずもありません。

 ですからどんな悪人であっても、必ず何らかの正当化が施されます。正当化には、積極的に正しいと承認するものと、仕方がなかったと減刑するものとがあります。

 罪悪感から逃げようとすれば、目を背ける、正当化する、の何れかが選択されます。ただ単に直視するなら、悪を含む自分自身を嫌悪します。

自身を裁くのか、許すのか

 罪悪感は、自分への嫌悪です。嫌悪する相手が自分自身である為、逃れようのない苦痛になります。何をどうしても、自分が自分であるという事実は変えられません。

 自分一人で、検察、弁護士、裁判官の三役を演じているかのような状況です。正義感である検察は、罪を糾弾します。苦痛から逃れたいと欲する部分が、情状酌量の余地をアピールするか、正当化を試みます。それを公平に判断しようとする理性が、裁判官です。

 勝敗は、裁判官がどちらに肩入れするかで左右されます。自分に厳しければ検察寄りに、甘ければ弁護士寄りになります。多くの場合、自分の精神が耐えられる範囲で、正義感が満たされるラインが模索されます。

 つまり、精神が強ければ自分を裁く要素が強くなり、弱ければ許す要素が強くなります。極めて弱い人物、向き合うにはあまりに重い罪であった場合、裁判官を無能にする(思考回路を麻痺させる)事で、強引に無罪や減刑を勝ち取ろうとします。

 あるいは無罪や減刑が不当な判決だと気付いてしまっている場合は、裁判自体を停止させて、判決そのものを出さないようにします。要は、思考停止です。

何をしても、悪は消えてくれない

 いくら検察が自分を重く糾弾しようとも、弁護士が無罪や減刑を勝ち取ろうとも、裁判官が判決を保留しても、自分の中に生じた悪は消えてくれません。

 罪悪感との向き合い方をどうこうしても、罪悪感そのものは消えてくれないのです。

 

 

 

 

気が済むまで自分を責める

 罪悪感が消えてくれないのであれば、何をしても無駄なのでしょうか? 気が済むまで自分を責めるという行為に、どんな意味があると言うのでしょうか?

罪悪感からは逃げきれない

 人の本質は、善にあります。意図的に他者を損ねる悪は、崩れた人間性の産物です。ただ常に完璧に人間性を保てる人はいませんから、人間という存在は、悪を内包するものでもあります。

 ですから怒りや憎悪から解放されて冷静になった時、罪悪感を覚えます。いくら自己弁護で固めても、その欺瞞性を知っています。いくら目を逸らしても、記憶から消えた訳ではありません。自分を厳しく裁いたところで、罪の意識が消えるという構造でもありません。

 人が罪悪感から逃げきる術は、存在しないのです。

自分を責め尽くしたなら……

 それでは自分を責め尽くす行為に、どんな意味があるのでしょうか? 確かに、いくら裁いて責めたところで、罪悪感は消えません。

 しかし人間には、「罪の大きさに対して、これ位は自分を責めなければならない」という感覚があります。罪悪感は消えなくても、責めるだけ責めたなら、今度は「仕方がない」と思えてくるのです。

 いくら自分を責めても、悔やんでも、現実は変わりません。変わらない現実を突きつけられ続けて、ようやく責めるのも悔やむのもトーンダウンします。

「仕方がない」と思えたなら、自分を責める以外の精神活動に移れます。前を向ける人は、ここで前を向きます。

罪悪感が財産になる時

 罪悪感は、心の負債です。負債があれば、当然、返したくなります。しかしいくら返しても、罪悪感は消えません。それは返済され尽くせない、永遠の負債なのです。

 これは、正しくあろう、誠実であろう、優しくあろう、とする意識に繋がります。罪悪感という負債の苦しさを知っているので、それをもう増やしたくないからです。

 この意味では、罪悪感は人を正す財産と言えます。また逆に言えば、人は正しくある為に罪悪感を持ち、それは決して消えないように出来ているのです。

 しかし罪悪感から逃げて、善悪が逆転するような正当化を施せば、話はまるで違ってきます。自分の誤った正しさを証明するために、誤りを繰り返す負のループに陥りかねません。

 その意味でも、真正面から罪悪感と対峙し、「自分を責め尽くす」過程が重要となります。

 

 

 

まとめ

 本質が善である人間にとって、罪悪感は逃れられない苦痛である。それは自分を裁こうと、弁護しようと、目を逸らそうと、決して払拭できない。

 罪の大きさに対して、これくらいは自分を責めるべきだという感覚がある。気が済むまで自分を責めても、罪悪感は消えないが、前を向くことは出来る。

 罪悪感と正面から対峙し、自分を責めた人にとって、それは自分を正す財産となる。

 

Youtube、記事動画

 この記事の内容を、動画でもお伝えしています。ただ記事はリライトされる事があるので、若干、内容が異なる場合もございます。

 

Youtube、雑談講座

 この記事の内容を元に、雑談を交えたフリートークです。台本なしのワンテイクです。

 

 

 

2022/9/26

自己評価は、自分の言動に対する評価で決まり、その評価が言動をパターン化させる。

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。どのような自己評価で生きているかによって、気分は大きく違ってきます。  善良である、悪辣である、優しい、冷たい、品が高い、下品、前向きに頑張れる、後ろ向きで意欲が低い、など、貴方は自分をどう評価していますか?  ポジティブな自己評価をしている人は、それだけで気分よく生きていけます。ネガティブな自己評価であれば、その逆です。  今回の記事は、自己評価を作って気分を上げましょう! という内容です。   自己評価は言動で作られる 自分も、自分の言動を見 ...

詳しく読む

2022/5/11

人はなぜ自殺を選ぶのか? どうすれば自殺を防げるのか?

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。人は何故、自殺を選ぶのでしょうか? 自殺するまで追い込まれない為には、どうすれば良いのでしょうか?  個々で様々な事情はありますが、共通するのは精神トーンの問題です。今回の記事は、それら個々の事情に取り組む前に、基本の大枠として知っておくべき内容です。   自殺のリスクが高まる3つの精神状態  人は、どういう時に自殺に至るのか? その精神状態を詳しく知っておくのは、周囲で支える人にとって、決して無駄にはなりません。  一般的に広まっているノウハウ ...

詳しく読む

2022/5/2

『ノストラダムスの大予言』にある人類滅亡は、なぜ信じられ、エンタメ化したのか?

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、子供の頃にあった『ノストラダムスの大予言』について、お話しします。  子供の頃、ノストラダムスは日常の一部でした。多くの人が1999年に人類は滅亡すると怖れ、その恐怖と不安が日常に溶け込んでいる、今にして思えば異様な状態でした。  けれどもそこには、人類滅亡シナリオをエンタメとして楽しむ、奇妙な空気も存在していました。   ノストラダムスの大予言は、エンタメとして親しまれた ノストラダムスの大予言、恐怖の大王とは?  ノストラダムスが日本 ...

詳しく読む

2022/4/24

怒りという感情を、精神異常と認識しておくべき理由とは?

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、怒りの危険性についてお伝えします。  怒りは、爆発的なエネルギーで危険から逃れるため、精神を屈服させないために、絶対に必要な感情です。しかしその緊急事態に向くという特別性ゆえに、多大な危険性を含んでもいます。   怒りは理性と合理性を損なわせる 何故、怒りは精神異常なのか?  精神異常とはこの場合、理性と合理性の欠如を指します。理性とは、物事を区別する能力です。合理性とは、目的に対する手段の適正さです。ですから精神異常になると、想像と現実 ...

詳しく読む

2022/4/14

感謝をしたくない、ありがとうと言いたくない、という病

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、近頃で目立っている「感謝を否定する」意見について、その根本的な誤りを指摘します。  確かに、感謝は強要されるものではありません。しかし感謝の拒絶は、人間社会の本質への否定になるのです。   「優しさ・親切 ←→ 感謝」というノーコストな交換 社会の本質は、キレイ事ではなく助け合い  人間はなぜ、社会を形成するのでしょうか? 答えは簡単で、助け合うためです。  これはキレイ事ではなく、むしろ社会の本質です。人が一人で生き抜いていくのは、至難 ...

詳しく読む

2021/6/21

更新情報:「頑張るよりも、楽しむ方が優秀に。潜在能力は、楽しんで発揮する。」に雑談動画を追加しました。

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。  過去記事を更新しても、「新着記事」にはなりませんので、こうしてお伝えしていきます。   更新情報 『頑張るよりも、楽しむ方が優秀に。潜在能力は、楽しんで発揮する。』に、Youtube、雑談講座を加えました。  命の危機に瀕した際の火事場の馬鹿力でさえも、楽しい! が採用されています。 → http://kokoro.click/tanovsgan     ♦更新情報を、メールでお届けします。 Leave Th ...

詳しく読む

2021/6/12

更新情報:「失敗して痛い目に遭った時、思考停止して逃げれば、心の負債になる。」に雑談動画を追加しました。

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。  過去記事を更新しても、「新着記事」にはなりませんので、こうしてお伝えしていきます。   更新情報 『失敗して痛い目に遭った時、思考停止して逃げれば、心の負債になる。』に、Youtube、雑談講座を加えました。  下手に前向きさが入って正当化されている分、タチが悪い。不合理なルールを見つけ出し、修正しましょう。 → http://kokoro.click/sippaiteisi     ♦更新情報を、メールでお ...

詳しく読む

 

♦更新情報をメールでお知らせします。


 

-厳選、オススメ記事 成功、成長!, 落ち込み, 心の不思議, 厳選、オススメ記事 カテゴリー

Copyright© 軽やかに♪ 心クリック , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.