「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。人の心は、比較で動くようになっています。人生にある幸不幸の感覚の大多数は、落差に対する心の反応です。
お金もかからず、誰でも簡単にできる「幸せになる方法」をお伝えします。
タップ、クリックできる【目次】
意外な幸福に気付く
深夜１１時に帰宅した時の話
その時の僕は非常に忙しく、深夜の２時過ぎに帰宅するのが当たり前の生活を続けていました。
ある日、たまには早く帰るかと１１時に戻ったのです。するとどうでしょう？ 「今日は早く帰れた！ 時間に余裕がある！ やった！！」 と、かなり嬉しかったのです。その次の瞬間、１１時でも十分に遅いという事実に気づき、自分自身の心の反応に苦笑いしてしまいました。
オリーブオイルの感動
患者さんから紹介していただいた、とても美味しいオリーブオイルがあります。最初の感動は素晴らしかったのですが、その内に何とも思わなくなってしまいました。
それで何となくリピートを止めてしまい、普通の安めのオリーブオイルを口に入れると、その瞬間、「うわっ、まずい！」とビックリしました。でも勿体ないからと食べていると、その内に「こんなもんかな」とマズイと思わなくなります。そしてまた美味しいオリーブオイルの方を口に入れると、あまりの美味しさに感動するのです。
落差をつける重要性
僕は今、夜、ゆっくりと眠れることが嬉しくて仕方ありません。それだけ、忙しいのです。ダラダラと生きていたダメ人間時代には、この感覚はありませんでした。
・忙しいから、ゆっくりとするのが嬉しい。
・お腹が空いているから、夕食が楽しみ。
・貧乏をしていたから、好きな物を買えるのが幸せ。
こうして基準と落差があればある程、人の喜びは大きくなります。落差がないと、それが当たり前になって感動をしなくなります。
心は過去との比較で、反応します
幸福は過去の自分比で決まる
体重１００キロの女性がダイエットに成功して６０キロになったら、とても嬉しいでしょう。けれども４５キロの人が太って６０キロになってしまったら、悩んで落ち込んでしまうかもしれません。同じ６０キロでも、基準によって嬉しかったり悲しかったりするのです。
病弱で体力がなく、歩くとすぐに疲れてしまう。これも元気いっぱいから落ちてそうなるのと、寝たきりから向上してそうなるのとでは、本人の世界はまるで違います。
人の幸福と不幸は、絶対的にどこにいるのか？ ではなく、過去の自分と比較してどこにいるのか？ で決まります。
基準を、恵まれた他人と比較すると不幸になる
他人を見て羨ましいと感じて、その恵まれた姿を基準にしてしまう人は不幸になります。
化粧が上手くいって、先ほどまでの自分との差で感じる人は幸福な気持ちになります。もっと綺麗な他人と比較する人は不幸になります。自分比で向上していく生き方をする人だけが、日々、充実した喜びのある人生を送れるのです。
もちろん他人と張り合うのは、素晴らしいことです。ライバル視も、どんどんとしてください。そこにプラス、自分比でも喜びを感じて向上心をもって生きる。そして何でもメリハリを持たせることで、休憩や食事、遊び、仕事など、あらゆる人生の場面で喜びが生まれるでしょう。
幸せを感じるには、スローカーブを混ぜろ
野球を知らない人には、何のことだか解らない比喩ですね。ちょっと、説明します。ピッチャーの投球術に、緩急の差があります。同じスピードのボールばかり投げていると、バッターが慣れてタイミングを取りやすくなってしまうため、遅いボールを投げて単調になるのを防ぎます。スローカーブは、遅くてすごく曲がる球です。スローカーブを混ぜられると、ストレートをより速く感じるというわけです。
幸福感を、このバッターが感じているスピードだと思ってください。同じスピードでも、スローカーブを混ぜられると、より速く感じる。人の感じる幸福感は、これによく似ています。
僕のオリーブオイルの例ですと、患者さんに勧めてもらった良い製品は、もの凄く速いストレートでした。最初はあまりの美味しさに、度肝を抜かれました。しかしそのボールばかり見ている内に、速いと感じなくなってきます。次第に、美味しいとも思わなくなって、完全に普通になってしまいました。
そこでスーパーで売っている元の安いオリーブオイルに戻って、改めて良いオリーブオイルを食べてみたら、感動する美味しさです。スローカーブが混ざって、緩急の差がついた結果です。
落差という意味では、ストレートをより速くするのも方法です。しかしなかなか、この方向性は難しい。より質の高いもの、より高級なもの、と上がっていくのは限界があります。
しかしスローカーブであれば、簡単です。あえて欲求を満たさず、飢えさせて感動ゲージを上げていくのです。そこで、ズバンと速球が入れば、ものすごく速く感じられます。
仕事を一所懸命にやれば、休日の喜びが増します。普段の食生活を質素にして、月に一回の外食を豪華にすれば、至福の一時を味わえます。
まとめ
心は絶対評価ではなく、前と比べてどうかという相対評価で動きます。心を動かして幸せや感動を味わいたければ、メリハリをつけましょう。
これは誰でも簡単にできる、確実に幸福を感じる方法です。
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